それではここから仕事を始めるために必要な道具を揃えていきましょう!
お金を稼ぐために始める仕事ですが、初期費用が高めになります。
ですがこれからその道具を使って飯を食っていくことになるので、それなりの質のもので揃えていきましょう!
道具の説明
それでは本題に入っていきますが、二つの要素に分けて進めていくことにします。
一つ目は始める時には揃えておいた方がよいもの、もう一つはすぐに買わなくても余裕が出来たら買うもので分けていきます。
また、道具は揃っているに越したことはないのですが、増えれば増えるほど重たくなっていき、10キロ弱の装備になります。
作業に不要なものはおいていくなどの工夫をすることで、「道具の落下」のリスクを下げるのと同時に軽量化ができます。
まず買うもの
絶対に揃えるべきものを紹介をしていきます。
ハーネスと安全帯、腰ベルト
自分の命を守るためにも、まずはハーネスと安全帯!
フルハーネス型の二丁帯(安全帯が二つ)を揃えましょう。
また、ハーネスを買う際に腰ベルトとセットになっているものもあるので、特にこだわりがなければそれでも良いでしょう。
ハーネスの選び方は人それぞれ好みが分かれますが、腰回りが特に細い人にはY型をおすすめします。(これから紹介する道具がつけられなくなってしまうため)
安全帯はランヤード式と巻き取り式がありますので、そちらも好みで選択してください。
どちらも使っていた感想としては、巻き取り式の方がいろんなところに引っかからなくてストレスは少なく感じます。
ラチェット、番線カッター
まずはラチェット、これはかなりの頻度で使う道具となります。
鳶をやるうえで必要不可欠なもので、意外とこれがあればなんとかなる場面も多いです。
17×21というサイズで、番線を縛る際にも使うため長めのタイプを選ぶことをおすすめします。
ボルトを締める、番線を縛る、叩くことができる万能アイテムです。
続いて番線カッター。
搬入資材のバンドや番線を切る際に使うため、始めたばかりの人でも使用頻度はかなり高いです。
少し頭をひねるとくぎ抜きとしても使えたり、蝶ねじの締め付けや緩めにも使えます。
腰袋、スケール、水平器
腰袋は名前の通り腰からぶら下げる袋になります。
スケールや水平器、材料の小物類などを入れるために活躍します。
スケールも用意しておきましょう。
材料運びの際にパイプの長さなど、初めてだと見分けがつかない事と思うので使用頻度は高いです。
未経験者がよく間違えて持ってくるパイプの例として、1200㎜と1500㎜があります。
水平器は後でもいいかなぁとも思いましたが、「パイプ付けてみろ!」なんて言われることがあるはずです。
そんなことを考え、せっかくのチャンスを無駄にしないためにも、揃えるべきものに入れました。
名前の通り水平を見るための道具ですが、垂直も見ることができます。
選ぶ際は強力マグネット付きのものを選ぶと良いでしょう。
その他の消耗品
作業をするための作業着を用意しましょう。
どんな作業着か迷うかもしれませんが、わからなければ普通にワークマンなどで用意したもので良いでしょう。
地域によってトレンドもあると思いますが、東京の大型現場では今までのような七分と呼ばれる作業着より、普通の平ズボンが主流になりつつあります。
合わせて用意するのが安全靴、選ぶものによってかなり足の疲労感が変わってきます。
少し高くてもいいものを履いた方が格段に楽になるので、筆者はミズノかアシックスを選んでいました。
ミズノはかなり軽いですが、足幅の広い方にはアシックスが好まれていました。
最後に皮手袋です。
これはかなり消耗するので、予備を持ち歩いておくと良いです。
最近では溶接もできる軍手が出ており、高密度で編まれたものがあり個人的にはそれがおすすめです。
「鳶は革手だ!」なんて言う人もいると思いますが、建て方をやるときなんかは特に手先の感覚がつかみやすいので、最近は軍手派の鳶が急増しています。
まとめ
この仕事は始める際にかかる道具代がかなり高くなるので、その後のメンテナンスにも気を遣うようにしてください。
雨降った後はサビやすく、特にスケールは油をささないとすぐに壊れてしまいます。
これで一先ず仕事を始めることができるので、事故の無いようご安全に!
番外編
最後にワンポイントアドバイス!
途中で出てきた間違いやすいパイプの1200㎜と1500㎜の簡単な見分け方を書いておきますので覚えておくと役に立つかも!?
1500㎜は大体目線の高さくらい、1200㎜は腰上の高さ。
自分の体を基準とし、対象物との差を意識することで、長さの感覚をつかみやすくなります!