こんにちはー!
前回の記事では鉄骨組み立ての作業主任者について書きましたが、今回は足場の組み立て解体の作業主任者についてです。
現在では足場作業従事者という特別教育の資格ができ、それを持っていないと足場上での組み立て解体ができなくなりました。(スラブ上での資材の受け渡しは可)
そちらは未経験者で6時間、経験者は3時間で取れるようです。
足場の組み立て等作業主任者
はじめに簡単な説明をしていきます。
この資格では高さ5m以上になる足場の組み立て解体をする際、作業員に直接指示を出し作業をするために必要な資格となります。
また足場作業では特に墜落災害、飛来落下災害、重機災害が多く、この技能講習を受けたものの中から作業主任者を選任し、その指示のもと作業を進めなくてはなりません。
これは鉄骨の資格を取った時と同様に、安全衛生法で決められています。
(足場の法改正はよくあるので、取得後も自分で調べながら最新のものを覚える必要があります)
前回と同じような内容になってしまうので、このページでは少し違った目線で書いていくことにします。
資格取得について
受講資格は鉄骨の時と同じく、21歳以上かつ実務経験3年以上となっています。(事業主の証明が必要)
法改正された平成29年7月1日以降は、作業従事者を取得してからの期間しか認められないようです。
また職業訓練でとび科を修了していると、ほとんどの科目が免除されるようですが、大半の方は上記の条件で受講することになるでしょう。
講習内容は座学を13時間、二日間に分けて行われます。
受講料は15000円程度になっています。
一日目
こちらも前回同様作業方法についてが主になり、作業方法の決定、変更、作業員の安全管理についてを学んでいきます。
特に墜落災害の多い作業になるため、安全帯の使用状況の監視は特に重要になる項目です。
また、たくさんの業者の命を預かる足場を組むためには、不良品を取り除き安全設備の点検も怠ってはいけません。
この日はこういった内容の授業になっていました。
二日目
二日目も朝から夕方まで教室での授業です。
作業環境や設備の知識が鉄骨の時よりも長めに取られていて、足場に関する安衛法の説明なども詳しくされていました。
作業員に対する教育も同じようにあります。
私なりの解釈で書くと、
- 説明して実際にやって見せる
- やらせてみる
- 改善点を教える
- 出来たらほめる
これは後輩を育てる上で、とても大事なことだと思いました。
そして最後には試験があり、一定以上の点数を取ると足場作業主任者の資格取得となります。
まとめ
内容としては鉄骨の時と似た部分が多いですが、足場の設備に関する法令関係が少し長めに取られていたため、講義時間も二時間多くなっていました。
今回もひたすら座って授業を受けるので眠くなりがちです。
眠くならないためにも、昼食は腹半分くらいにとどめて午後も乗り切りましょう!
講習自体は難しくないので、しっかり授業を受けていれば取れる資格になっています。
特に事故の多い作業のため、作業員の教育にも力を入れ、安全意識と技術を高めることで事故のリスクは低減できるものと考えました。
余談
ここからは余談ですが筆者が初めてやった仕事は足場でした。
忙しいのもわかるのですが
- 教えずにやらせる
- できなくて怒鳴られる
この繰り返しで、「見て覚えろ!」なんて言う人も多く、叩かれてヘルメットに穴が開いてる人なんかもいました。
極端な例かもしれませんが、そういった苦い経験と「見て覚えられたらみんな一流の鳶になってるわ!」という思いから自分はそうならないよう努めています。
後に気づくのですが、そういった人たちは教えられるほどの知識がないため、指導ができない場合が多いよう感じます。
常に危険と隣り合わせの仕事のため、厳しさは必要ですが、それをはき違えてはただのヤバい人ですよね?笑
命に係わる場面で怒鳴ることはあれど、それ以外は「できなくて当たり前、試しにやってごらん?」そんな思いで未経験者のフォローができる環境ができたらと私は思います。
大切に育てた後輩は、どこまでも自分を助けてくれる大切な仲間になります。